海外からの手紙

エジプトで青年海外協力隊員として活動している坂元さんからお便りが届きました

エジプトで保育士として活動している鹿屋市出身の坂元 夏子さんよりお便りが届きました。坂元さんは中東情勢の悪化で日本へ一時帰国し、福島県二本松市の避難所でボランティアとして被災者を支援していました。エジプトの治安が回復に向かっていることから、5月よりエジプトでの活動を再開するとのことです。


 

退避一時帰国中に、偶然にも日本の大震災と重なることになり、福島県でお会いした方々には、本当に貴重な経験をさせていただきました。心より感謝申し上げます。

 

大好きな福島県で出会った方々、全てが私の財産です。今回のことで、人の生と死を身近に感じるようになりました。いつ何があるか分からないのが人生ですが、後悔の少ない毎日を過ごしていこうと思います。 私は、5月9日に日本を発って今に至ります。治安が悪化しているエジプトへ帰れたことが良いのか悪いのか・・・は別として、やはり帰ってこれたことを嬉しく思います。

 

早いもので、残りの任期も4ヶ月です。エジプトへ帰ってきて、それはそれは色々なことが短時間で起こりますが、子どもの笑顔を見てホッとしているところです。

 

エジプトへ帰ってきて、すぐに電話のチャージをしに行ったところ
店員『何人だ?』
私『日本人だ!!』
普段であればエジプト人が、日本は良い国だとか、 日本が大好きだという会話をよく聞かされていたところ・・・ その店員は、地震のことをとても心配していました。

 

『日本は強い国だから、いつか良くなるよ』と勇気づけられていました。 日本の大地震の情報は、世界に広まっているんだと痛感しました。 なにより、世界の人々が日本のことをこんなに心配してくれることは、 今までの日本の国際社会への貢献の大きさを物語っているのではないでしょうか。 そんな日本に帰っていた私は、更に日本人としての誇りを持つことが出来ました。 エジプトより日本へエールを送り続けたいと思います。

21年度2次隊 エジプト 幼児教育 坂元夏子